イモリウム、テラリウム、アクアリウム、パルダリウムやる人にとってコケって憧れますよね。
私も苔がきれいに育った水槽を見て「やってみたい!」と思ったので凄くよくわかる。
ただし、苔を増やしたり、繁殖させる方法まで考えている人ってどのくらいいるのでしょう?
ほとんどそんなこと考えていないと思い、今回苔の増やし方、繁殖のさせ方を書いてみたいと思います。
そもそも苔の増やし方とは?
苔は通常、精子と卵の受精によってできた胞子体で胞子を作り、それを広げて繁殖をして広げていきます。
なーんだ簡単じゃんと思った方。
物凄く小さい胞子体なので、そこから苔になるまでの年月が大変。
春や秋茎葉の先端に蕾のようなものを付けた蒴(サク)と呼ばれるものを伸ばしているのを見たことがあるかと思いますが、私はこれを見るとドキドキが止まりません
凄いですよね。
このサクが割れてそこから胞子が飛び、周辺に広がっていく。最初はカビみたいだけど、本来の苔へとどんどん変わっていく姿が本当に、自然の偉大さを感じます。
苔を増やす方法
苔が増えるメカニズムが大体分かったところで 、ただし普通に増やしていくだけだと永遠に時間がかかります。
なので、 苔を人工的に増やしていくには三つの方法があります。
その際に注意しなければいけないのは、購入した苔がしっかり適用できるかどうか?
乾燥が弱い苔を乾燥する場所に定着させようとしても難しいですし、光が必要だ柿光がない場所に定着させようとしても難しいのです。
本来苔が増える場所というのは環境が揃っているから増えるのであって、しっかりと環境にできるかどうかは採取した場所もしくは購入した苔がしっかりと定着するかどうか知識を持っていることが大切です。
張り苔法
この方法はシート状のコケをシートに押し付けるように固定させる方法で、環境さえ揃っていれば一番シンプルで最も簡単に増やす方法でしょう。
この方法で苔を増やすと用土に貼り付けてあるために隙間なく得られるということと、植え付け直後から見栄えが良くなるのがメリットとなります。
しかし、 苔のついたシートをしっかりと元の用土に貼り付けないと、そこから生まれてきて定着しなくなってしまうので注意が必要です。
張り苔法の場合、苔が用土から剥がれてしまうと毛細血管現象で上がってくるはずの水分が上がらなくなり、苔が乾燥して枯れてしまうので、少し荒っぽい方法ですが足などでしっかりと踏み固めてあげた方がその後に定着しやすいです。
苔は思っている以上に生命力を持っていますのでしっかりと密着させてあげることがこの方法のポイントです。
張り苔法にあっている苔
この方法に合っている苔は、ハイゴケ、シノブゴケ、スナゴケ、コツボゴケなど地面に這うように増える苔はあっていると思います。
移植法
移植法は苔を数本まとめて用土に差し込むようにして植えていく方法です。
植物でいれば、挿し木などをイメージしてもらえればいいでしょう。
移植法は張り苔法に比べると手間がかかります。それと広い場所でやるには適していません。
ただし領土にしっかりと苔を植え付けるので剥がれる心配がなく、苔がしっかり定着しやすい植え方と言えます。
植え付け当初は、隙間ができるので見栄えは良くありませんが、一ヶ月もすれば定着してくるので心配しなくて大丈夫です。
移植法に向いた苔
ヒノキゴケ、コウヤノマンネングサ、 スギゴケ、といった背丈が高くてコロニーを作るコケにとっては適した方法でしょう。
撒き苔法
この方法は、元になる苔をもみほぐして、バラバラにしてまく方法です。少ない苔で広い面積に増やすことができるので、苔庭などを作成する際には最適な方法でもあります。
しかし、苔が綺麗に生え揃うまでに時間を要する上に、思った以上に管理が大変なので、まき苔法を実施する際には、当初の見栄えの悪さ、膜場所の環境にあった苔など十分に注意して行わないといけません。
ただし、環境にあって自然に生えてきた苔と草が違わないので、丈夫さで言うとこの方法が一番丈夫に苔が育ちます。
撒き苔法に向いた苔
小型から中型のコケに適していて苔の種類をあまり選びません。
スギゴケ、タチゴケ、スナゴケ、ハイゴケ、ヒノキゴケ、コウヤノマンネングサ、山苔、 コツボゴケ、ヒノキゴケなどできますが、視覚的成長は遅いので、毎日管理をしっかりするということと、環境があっていなければ全く育たないので、環境に適した場所に捲いてあげましょう。
まとめ
コケはいろんな方法で増やすことができます。でも業者で購入することをお勧めしますし、そうすることで苔の種類を正確に知ることが出来ます。
苔を国立公園などから採取するということは禁止されています。ですから眺めるということはいいのですが採取することは絶対しないでください。
また近くの公園などにある場合もあると思います。
その場合も事前に市役所に問い合わせておくということが必要かと思います。
頂く場合でもちょびっとだけにしてそこの苔のコロニーがなくなるような採取はやめましょう。
またホームセンターなどで植物を買うと植物の根元のところでにケが一緒に付いてくることが、あります。ラッキー!!
そうしたちょっとしたことでも苔を増やして行くこともできますので、くれぐれも自然の状態で生えている苔を大量に採取するような事は慎んでください。
何よりも自然の中で生えている苔は美しく。すごく癒されます。
私の場合は何年か、かけて苔を収集していたので、ついに苔を乗せて置いたバットの置き場に困り、マンションのベランダの一角に苔庭を作ってしまいました。
マンションであってもこんなことができますから、大きさは小さくても工夫すればあなたも日本庭園を自分で作ることはできますよ。
以上最後までお読みいただきありがとうございました。
後、マンションのテラスに日本庭園を苔テラリウムで作ってしまいました。
奥さん結構、あぜんとしてましたが‥‥見に来てください。(。´・ω・)?
⇒樹芸